自動車レースの3大世界選手権の内の1つ、世界ツーリングカー選手権(WTCC)
日本ではまだまだマイナーですが、今年は日本でも10月に岡山国際サーキットで初開催されます。
既にケーブルテレビのGAORAでも全戦放送され、ワタクシも毎回ハードディスクに録画しつつリアルタイムで観戦しております。
競技の大きな特徴は1日で2ヒート開催される独特のレース制度。
1レース10周から15周の超スプリントレースを2回行います。
更に日本のスーパーGTの様にウエイトハンディキャップ制を採用しているのも、最後の周まで何が有るか分からない猛烈なドッグファイトを演出する大きな要因の一つになっています。
また、現在WRCやF1と違って市販車両の原型を殆ど崩していないのも感情移入し易く
短期間で世界的に人気が高くなった理由の一つかと。
車両はBMW、セアト、シボレーがワークス参戦、ホンダがNテクノロジー+JASモータースポーツとの共同開発車両によるプライベート参戦となってます。
先ずは王者BMW・320si

参戦車両唯一のFR、更に規定による重量増加を嫌ってわざわざH型のシフトを採用しています。しかもベース車両の320siはこの競技の為だけに少量生産されたホモロゲ車両です。
アンディ・プリオールが3年連続でドライバーズタイトルを獲っています。
しかし、昨年の後半辺りから暗雲が・・・。
対抗馬はスペインのセアト・レオン(SEAT・REON)

日本には正規輸入されてないメーカーですがVWグループの一つです。
このレオンという車種はゴルフ5とプラットを共有する5ドアハッチバックになります。
更に昨年中盤から投入したディーゼルターボエンジンがとてもパワフルで、昨年は王者BMWをあと一歩まで追い詰めてたりします。
レッド・ブルカラーがとても素敵な車両ですなww。
穴的存在がシボレー・ラセッティ

じつはシボレーの販売戦略上シボレーブランドでの参戦になってますが、実はこの車両、韓国の大宇・ラセッティだったりします。
昨年はアライン・メヌやロバート・ハフが合計で5勝してますが、BMWやセアトに比べて車両の戦闘力不足は否定出来ません。
BMWはセアトの影響を受けてディーゼルターボの投入を検討しているようですが、シボレーは今のところ当分の間ガソリンエンジンでの参戦を継続するようです。
更にこのワークスには両脚を事故で失ったニコラ・ラリーニも在籍しています。
残念なのはあの名門アルファロメオが昨年限りで撤退してしまった事。

車両は日本でも随分見る様になった156。
昨年はNテクノロジーの車両製作でプライベート参戦。市販車は159に変わってますから明らかに古く戦闘力でも劣るのですが、職人ジェームス・トンプソンのドライブでドライバーズタイトル年間総合3位に入っています。
159での参戦計画はどうやら可能性が低くなってしまってますが、147の後継車両(148?)で是非復活して欲しいですね。
アルファロメオに代わってNテクノロジーがコンビを組んだのがホンダ・アコードユーロR。

ドライバーはアルファ時代と同じジェームストンプソン。
本来は今年の第2戦から参戦予定だったのですが、車両の煮詰め不足で、第3戦からのエントリーになるようです。
アルファ時代もそうですが、トンプソンのドラテクならきっと3大ワークス勢に一泡吹かせてくれる筈。
特に日本での開催時にはホンダが地元ですから頑張って欲しいですね。
このメーカーも後半辺りから参戦が噂されています。

ロシアのラダです。車種が分からないのですが中々カッコよいですね。誰か詳しく教えて下さい。
しかしこのメーカー、2006年にも参戦が噂されていましたが、資金面や技術面から断念した模様。今年は是非とも実現して頂きたいものです。
今年は既に第2戦、4レースを消化していますが、今の所予選、第一レース、第二レース共にセアトの圧勝って感じですね。
上位10台はまるでセアトのワンメイク状態になっています。

写真は第2戦、メキシコ・プエブラサーキット第一レースの3周目です。
2位のシボレー以外1位から8位までセアト一色だったりします。
ドライバースタイトル
1 リカルド・リデル 26
2 ガブリエル・タルキーニ 24
3 イヴァン・ミュラー 22
4 ホルディ・ジェネ 15
5 アンディ・プリオール 14
6 ティアゴ・モンテイロ 12
7 ヨルグ・ミューラー 11
8 トム・コロネル 10
メイクスタイトル
1 SEAT 69
2 BMW 40
3 CHEVROLET 28
4 HONDA 0
※使用タイヤは横浜アドバンのワンメイクコントロールになります。
今の処セアトの圧勝ですね。しかしこれからウエイトハンディキャップが効いてきますし、BMWもこのままでは終らないでしょう。
ワタクシ個人的にはセアトを応援しています。だって小さなマイナーメーカーが大手企業に勝負を挑んで勝利するって痛快じゃないですか。
昔のWRCでランチアvsトヨタの構図が88年〜92年迄続きましたが、それにとても似ていると思うのですよ。
何だかプロジェクトX的な高揚感があるのですが。
岡山国際サーキットでの開催まであと180日、是非とも観戦しに行きたいのですが、仕事が何ともねぇ・・・(汗。